毒性の高い「ふぐ」に挑戦

日本人は、「ふぐ」を食べます。と言っても、「ふぐって何」って言うツーリストの方も多勢いらっしゃるのではないでしょうか?

ふぐは毒性の強い魚で、体内に持つのテトロドトキシンと呼ばれる毒力は、青酸カリの約1,000倍もあります。フグの種類や部位などによって含有量が異なり、卵巣や肝臓など有毒部位を食べるとしびれや嘔吐などの中毒症状を起こし、最悪の場合は死亡する場合がある魚です。実に日本人の中毒死亡者の約半数が、素人が料理したふぐの毒で死んでいるほどです。

こうした事故を無くすため、日本では「ふぐ」専用の調理師免許があり、都道府県が厳重に管理しています。法律上免許証を持っている調理人でなければ、ふぐをさばくことはできません。ふぐの毒物を捨てたゴミ箱さえも鍵が付けられ、間違って誰かが食べないように厳重に保管されるほど、管理が徹底されるほどです。「毒性の高い魚の毒を綺麗に取り除き、わざわざ食べるなんて、日本人はクレージー」とお思いの方もいるかもしれませんが、それほどにおいしい魚なのです。

およそ120種の魚がフグ科に分類されれていますが、そのうち食用とされているのは、トラフグ、マフグ。ふぐは高級料理で、鍋や唐揚げなどで食べられますが、なんと言っても花形は、お刺身。日本の伝統的な皿である伊万里皿の絵が透けて見えるほど、薄く丁寧に切られたお刺身は包丁技もさることながら、思わず笑顔がこぼれるおいしさです。

下関や北九州などでは「ふぐ」のことを「ふく」と言い、日本語で「幸せ」を意味する言葉で呼びます。大阪では毒に当たるかもという意味から、「てっぽう」と言います。てっぽうとは、日本語で拳銃のこと。幸せなのか鉄砲なのか、まずはふぐを食べてみては?

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